起業して3年たった頃のことです。調剤業務に追われる毎日を、必死に過ごしていた末田。忙しい日々の薬局でしたが、大学からの学生さん受け入れは優先していました。川崎医科大学や岡大の医学部生が毎月定期的に、薬局業務の見学に来てくれました。ルーチンワークで停滞しよどんでいた会社の空気に、清々しいサムシングを医学生さんが提供してくれていたことを思い出します。医学部や薬学部だけだなく看護科、専門学校の医療秘書科や近隣大学の福祉学科からも、体験学習に学生さんが参加してくれていました。
今日も読んでくださって、ありがとうございます。
岡山にある津山の薬剤師、そして世界文化研究家、末田よしひろです。
見学の学生さんを受け入れる毎日に、少し変化が現れたのは5年前のことでした。美作大学の児童学科や栄養学科の学生さんを、アルバイトで雇用することを末田薬局は始めます。地元の鏡野町、島根県の隠岐、広島の市内、3人のかわいい女学生が仲間に加わりました。
彼女たちの真面目でひたむきな態度に、いびつで頑固な末田の心持ちが少しづつ変化していきます。
新しくはじまる特別養護老人ホームでの薬剤管理、その事前調査へ学生アルバイトさんを連れて行ったこともありました。今思えば末田が教えたことは本当に少なく、彼女たちから教わることの方が多かったように思います。
最初からアルバイトで働いてくれていて、実家がお隣の鏡野町の池田さん。彼女は今正職員として一緒に働いてくれていて、末田薬局になくてはならない存在です。薬の仕事に関わる様々な経験をとおし日々成長している姿を、僕は娘のようにうれしく思っています。
この続きは、また明日。