異国の子ども達へ

5月のカンボジア医療ミッション。JCIのその活動に、参加した意味とは何だったのか?
連休の5日間を振り返る時間。送っていただいたDVD、その映像をぼんやりながめながら考えています。「ミッション」なんて大袈裟なものじゃありませんでした。薬局のオーナー薬剤師である45歳の男が、異国の地で出来る薬物治療への貢献はあるのだろうか?

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あるべき自分像を探す旅でした。

カンボジア子どもたち

 

 

 

 

いつも診断の技術を教えてもらってる柔和な医師。大好きな先輩が10年間続けている「国を越えた医療支援」のお手伝いをすることも動機のひとつでした。

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薬嫌いの僕がスーツケース一杯に抗生剤や目薬を詰め込み、衛生的な水の飲めない場所へ…。自分の着替えが入るスペースなかったけど。
先輩は点滴が思ったより重くって、ヒーヒー言ってます。

メコン川を渡り、カンボジアのさらに奥地へ!
先発隊は浄水機の設置を完了していました。現地で調達した手作り濾過装置にしばし感動。僕は蟯虫チェックと駆除薬の配布場所を開局!なんだか世界がキラキラしてました。

2歳までに、蟯虫が腸にいる場合の生存率は5割だそうです。
生きることと死ぬことが、隣り合わせの世界地図。
いろんなことを、深く考えさせられました。

カンボジア簡易薬局

 

 

 

 

子どもたちの状況は、10年前よりずっとましだそうです。
日本人の美意識は、世界を大きく動かす原動力になるはずだと考えます。浮き足立つ喧騒の中からは、この星の真理を見つけ出すことは出来ないでしょう。
カンボジアに住む人々との出会いや、日本の文化を再確認する時間から、これからの僕たちが進むべき道筋が見えています。

いったい僕はどうして、日本から遠く離れたあの場所に立っていたのでしょうか?
今回のミッションに突然参加したのは、いったい何故なんでしょう?
このタイミングで、会社の経営も切羽詰まる状況で、無茶してあの場所まで行ってしまいました。そして幸運にも無事すべてのミッションを終了。

結団式での自己紹介「津山から来た詐欺師の末田です」
副団長 「詐欺師はここまで薬もって来ませんよ」

僕のビジネスビジョン「生きるをたのしむ社会をつくる」
僕のライフミッション「薬漬け医療からの脱却をはかる」
今回の医療支援、行動目標「蟯虫駆除薬の内服支援」

僕の今回の旅は、矛盾を抱えた「45歳」存在そのままでした。

もう他人を批判することはやめようと思います。
自分が変わればいい、ただそれだけです。

一番印象にのこったのは、彼の地に住む「貧しい大人たちの瞳」でした。子どもたちの瞳の輝きとは対照的な、死を許容したような深い眼差し。あきらめたような、遠くをみるような、やさしい黒い瞳でした。

私の亡き父とよく似た瞳に出逢えた旅でした。

お口開けて

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