良くしてもらってる人々に、迷惑をかけないように生きなさい。
幼少期に関わってくれた大人たちは、そう言って僕を育ててくれました。ここまでの僕の生き様は、そのいいつけを裏切り続けてきたように思います。裏切られることが当たり前だと思ってたから、裏切ることも当たり前だったのでしょうか。そういう心根だから、いつも叱られてばかりいるのだと思います。
このところの末田芳裕はいろんな気付きのチャンスをいただいて、先輩からも後輩からも「ありがたいお叱りの言葉」を随分かけてもらっています。
反省する側より、叱る側に居る方が、エネルギーを多くつかうものです。叱ってくれる人間が居るということは、希望だとも考えられます。まだ絶望させていないということでもあります。本当に有り難いことだなって心から思います。
だからといって、こころを開放し、すべてのものごとを許し、人と近づき過ぎるのは性に合いません。
人をどんどん遠ざけて、もっともっと強くなれと言われたって、人はひとりでは生きていけない存在です。
人間とは難しい生きものです。
ただただ、心静かに生きていきたいと、師走の夜にぼんやり人を思うのです。