47歳の末田が、建国記念の日に思っていること。
午前中に津山のまちなかを、自転車で走っていました。
いたるところで日章旗が、春の風にゆらめいていました。
日本の国旗に良く似たデザインを採用した国の旗について、子どもから教わる時間。
「お父さん、バングラデシュという国は貧しい国なんじゃろ?国民がみんな日本みたいに豊かな国になりたいって、日の丸を真似て国旗を考えたって本で読んだんで。」
緑に太陽の国旗は、建国の契機となった1971年のバングラデシュ独立戦争時に、芸術家カムルル・ハサンによってデザインされたもの。
赤は独立戦争で殉死した人々の血、緑は豊かな大地を現しているのだそうです。
「けいだい、剣道をしっかりやって一緒に勉強し、強く賢い人になろう。そして、貧しい国の人々の力に、いつの日かなれるよう努力しよう。」
言葉の意味が、小学校の彼に伝わったかどうかは、まったくもって分かりません。春の風に、馬鹿な父親の思いつきが、見透かされている様にも思いました。
明治の人々が守りたかった日本は、いったいどこへいってしまったのだろう。
目標とされた日本という国家、彼らが憧れた美しい国作りは、現在の日本の姿ではなかったはず。
そういう理由で今日の薬膳カフェの前には、異彩を放つ緑の国旗がゆらゆらと掲げてあるのです。