通常の薬局業務を行いながら、ギャラリーの個展と、教育施設としての機能を果たす三日間が終わりました。自律神経を整えられず、おもうように動けない自分に、腹立たしい時間もありました。お預かりしていた大切な学生さんたちを、なんとか無事に学校へお返しできてホッとしています。
僕はここまでの人生で、あまり自身を認めることをしてきませんでした。まだやれる、まだまだたたかえる、もっと先へ行かなくちゃ。そんなことばかり考えて、生きてきたように思います。
「人生というものは、そんなに素晴らしいものじゃない。人生ってものは、ひどいものだ。もうしんどいもので、しんどいもので、無残なものである。だけど、だからといってその人生を投げだしてしまうほどではないと思う。」
そう語っていたのは、ロシアの作家ゴーリキです。頑張っても頑張っても、認めてもらえない苦しさ。こころの深いところから時折やってくる孤独感。人は誰しも、逃れられない不安や苦悩の中に生きています。だけど投げだしてしまうほどではないよ。
このゴーリキの言葉に勇気づけられ、僕は何度も立ち直って生きてきました。結局のところ、人生とは暗く苦しいものだ。そんな風にずっと考えてきた時間の連続でした。
それなのに、今日はいつもと違うのです。
「仕事って、こんなにたのしいものとは思いませんでした。今日で終わるのが、とてもさみしい気がしています。」
中学二年生が職場体験の最後に、僕へかけてくれた言葉。
小学校六年生の娘からもらった手紙がオーバーラップしました。
僕はここまで、何をやってきたのだろう。
回顧展は本当にいろんな学びの場です。