本当のことを話していい。
そんな時代に入っています。
僕はこのところずっと考え続けています。
ここからの人生で本当に進むべき道を。
示すべき道を。
このまま呑気に40代を終わるべきじゃない。
「薬の利権」を病院から取り上げて、薬物の適正使用を促そうとした政府誘導の「医薬分業政策」は、平成26年の現在完全に失敗に終わっています。
平成5年くらいからの「調剤バブル」は、コンビニより多い5万5千件ものプレハブ薬局をこの国につくりました。薬学部も6年制にに移行し、医学教育同様に臨床の知識を身につける教育改革が進み、本来の目的(薬物の適正使用、国民の健康利益を守る)に近づくのだろうと錯覚しました。すべての薬剤に関する調剤の権限を、薬剤師のみがもつ環境をつくることは無理だったのでしょうか。そして、どう考えても無駄な薬学部が全国各地に、たくさん国費で増設されました。
何のためか?
石油メジャーから購入する「合成化学物質」である医薬品を、マスプロパガンダのもと、たくさん消費する「ビジネスシステム」を確実にこの国へ根付かせるため。
僕は先週後頭部を打撲し、5センチ程度切ってしまいました。外科医にホッチキスで5か所とめてもらい、後は自分で薬物治療を組み立てました。処方されようとした抗生剤の必要は全くなく、過剰医療に自身の責任でストップをかけました。薬がすぐ手に入る立場と病識があるからでしょうが、痛みに関する不安はまったくありませんでした。
僕はアプセラ学会の会員で、不整脈の「薬物治療に関するWS(病院)」に参加した経験があります。僕は薬証会のメンバーで、「薬局製剤による薬物治療(漢方)」を薬局独自ではじめています。100以上の医療機関を対象に保険調剤を行っている「面分業」の薬局経営者でもあります。世の東西を問わず、老若男女を問わず、薬物治療のフォローアップ、その実践と検証を行ってきました。
保険を使う最新の不整脈薬物治療にも、高額な最古の漢方治療にも、どこかずっと違和感を感じ続けています。
死を許容する「懐かしく新しい医療哲学」が必要とされているように思います。
保険にとらわれず、
お金にとらわれず、
ただただシンプルに、
薬物の適正使用を考え、
この先の「くすりや人生」を進みたい。
シンプルにそう思います。