「脳はそんなに賢くないです」
いつも穏やかに、佐藤さんは語られます。
「脳細胞は、蓄積されたデータの集積装置みたいなものですから。経験法則に従って、瞬時に判断し神経伝達の信号を送っているだけの存在です。意識は脳にあるように感じますが、実は間違いで、身体中に意識のもとになるサムシングが存在しています。これまでマイナスと送信していた伝達信号を、意識フレームを変えることでプラスに変換できたなら、人生はより一層輝きを増してくれるはず。人間の行動とは、本来シンプルで美しいものなのです。」
去年の桜の時期、津山のお城をたのしみに、泊まりがけで遊びに来てくださった薬剤師の佐藤さん。彼の本業は、NLP(神経言語プログラミング)の講師です。製薬メーカーの研究者で全国を飛び回っていた肩書きもある優秀な人財。父の個展開催に時期をあわせて、今年も津山へ遊びに来てくださっていました。
佐藤先生の来津に合わせて開催したNLPワークショップでは、参加者8名それぞれの夢を同じ空間で確認しあ合いました。
半年前の映像をぼんやりながめながら、僕は自身の意識フレームを変えるため、その志をサムシンググレードに話しかけています。