イタリアンの沼本シェフによる薬膳料理教室。
日々の食事に意味を見いだし、からだの声を聴く時間。
このプロジェクトは、末田薬局の夢でした。
僕の中で、理想の治療図式はこんな感じ。
『合成化学物質による急性期の薬物治療⇒生薬ブレンドによる慢性期の漢方治療⇒医療から離れ漢方茶で体質改善⇒薬膳を習慣に未病対策』
実際は生活習慣への介入が困難です。急性期の薬物治療をくり返す第一段階で、足踏みしているケースがほとんどです。
僕はこう考えます。合成化学物質って、継続して飲み続けるべきものではない。
薬漬けになった状態は、人本来あるべき姿とは違います。
石油メジャーである某国製薬メーカーの歴史を考える時、清国でのアヘン戦争が脳裏をよぎります。150年前のアヘン中毒患者たち、薬漬け医療に浸る日本の現状に重なります。
大量生産する「合成化学物質」を消費するため、巧妙にシステム化された保険医療制度。
経費負担の軽い医療システムにのっかり、自らの生活を省みようとしない人々。小児医療の無料制度化による過剰投薬からは、将来ある子どもたちの自立した免疫システムを壊すのではないかと感じることさえもあります。
薬とは、結論からいうと毒。毒をもって毒を制する治療ですから、探求するべき真理は自明のことでしょう。
目を覚ましてほしいと願います。脅しの医療から卒業し、医療サービスへ依存する気持ちを手放していきましょう。
薬膳料理教室を通じて、僕が伝えようとしたメッセージ。
美味しい沼本さんのイタリア料理とは対称的に、勉強不足な末田の講演内容が、フワフワ空を漂っていました。